僕は彼女に絆されている
駅から徒歩15分歩度の所にある、旅館。

そこは二十歳未満宿泊お断りの、大人の旅館だ。
全ての部屋は離れ&露天風呂付きで、アルコール飲み放題。
喫煙も可能である。

フロントで受付をし、離れに向かう。

「―――――わぁ〜!素敵な部屋ですね!」

「凄いね〜!」

「あ!露天風呂!
凄〜い!!」

「一回、入ろうか?」
感激している華乃子を後ろから抱き締め、顔を覗き込んだ。

華乃子は顔を赤くして、コクリと頷いた。


「――――………琉夏くん!
何度も言ってるように、あんまりジロジロ見ないでください/////」

やっぱり、華乃子が服を脱いでいる姿をガン見している琉夏。

「良いでしょ?
この恥じらいが可愛いんだから!」

「……/////恥ずかしいんです!
琉夏くん、先に入っててください!」

「……ったく…(笑)
もう、何度も見てるのに…」
そう言いながら、琉夏は先に露天風呂に向かった。

華乃子は、ふぅ~と息を吐いて裸になった。
タオルで前を隠し、琉夏の待つ露天風呂へ向かった。

「――――お待たせしました!」

「ノコ、おいで?
気持ちいいよ!」

一度身体を洗い流し、露天風呂に入った。
琉夏の隣に座る。

「少し熱いけど、気持ちいいですね〜!
フフ…琉夏くんも、ここなら足が伸ばせますね!」

「うん(笑)おもいっきり伸ばしてるよ!」

(足、長っ!
ほんっと、完璧だな…!)

「ノコ」

「はい!」

「こーこ!おいで?」
琉夏が足の間を指差す。

「え?でも……」

「早く!!」
急かされ、足の間に移動した。

「はぁ…やっぱ、落ち着く……!」
華乃子を包み込み、頬を擦り寄せた。

「琉夏くん」

「んー?」

「これじゃ…家で入ってるのと変わらないですよ?」

「え?そう?
家よりもゆっくり出来てるでしょ?」

「もっと、のびのび入りましょ?」

ヒノキの露天風呂。
その端で、二人くっついて浸かっている。
華乃子は、後ろを振り向き琉夏に言った。

「えー」

「ほら、泳いだりとか?」

「泳ぐの?(笑)
さすがにそれは、出来ないよ?(笑)
あ、でも…ノコは泳げるかもね?身体小さいし(笑)」

「あー!ひど〜い!
そんな事言う琉夏くんとは、離れます!」

華乃子は琉夏の足の間から離れ、反対側に移動した。
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