僕は彼女に絆されている
「――――ん…チュー気持ちい〜」

露天風呂に入り、琉夏の膝の上に座りキスをしている。
酔っている華乃子は、とにかく甘え、そして…とにかくエロい。

「ノコ」

「何〜?」

「もう我慢できないんだけど」

「我慢?」

「シようよ!」

「フフ…!
琉夏くん、エッチだ!(笑)」

「うん、エッチだよ」
(いやいや…エロいのはノコだろ……どう見ても……) 

布団に移動し、愛し合う――――――

エロすぎる華乃子に、完全に煽られていた琉夏。
一度では、収まらない。

「ノコ…も…一回シよ…?」

「ん…だめ……眠いぃ…」

華乃子は、寝てしまう。

「……………寝たし…(笑)
……ったく…散々煽っといて、寝るって…」

琉夏は華乃子に下着と浴衣を着せ、しばらく寝顔を見つめ抱き締めて眠りについた。


そしてしばらくして………
「んん…
…………あれ?」

華乃子が目を覚ます。

「あれ?あれ?
………………またやっちゃった…」

案の定、何も覚えていない華乃子。
一人、自己嫌悪に陥る。

「頭も痛い…
…………とりあえず、頭を冷やさないと…
…………てか…カッコ良くて綺麗な寝顔…//////
やっぱ、完璧!
幸せだなぁ…こんな素敵な人と付き合えてるなんて…!」

琉夏を起こさないように布団から出て、琉夏を見つめる。
「………しかも私達、一つの布団に寝てる…(笑)」

クスクス笑って、冷蔵庫に向かい水を飲んで露天風呂に向かった。


「ん〜、気持ちい〜」
空を見上げた。

「綺麗〜!星がちゃんと見える〜」

しばらく浸かって、露天風呂を出た。
「うぅ…のぼせた…
…………琉夏くん、寝てるよね?」

バスタオルを身体に巻き、部屋に出た華乃子。
ソファに座り、水を飲む。

「ふぅ…暑い…
でも、気持ち良かった〜」

ボーッとしていると、今度は眠くなってくる。 

「浴衣、着なきゃ…」
ソファを立ち上がると、琉夏の寝ている布団がゴソゴソと動き出した。

「え…!?」
(起きた!?ヤバい!!早く浴衣!!)

華乃子は、裸にバスタオル一枚だ。
こんな姿、見せるわけにはいかない。

慌てて、脱衣室に向かおうとする。

すると……

「………っ…あっ…!!」

滑って、転んでしまう。

「いったーーーい……!!」
< 25 / 43 >

この作品をシェア

pagetop