僕は彼女に絆されている
「え!!?ちょ、ノコ!!
そんなに飲んだら……」

「フフ…!
琉夏くーん!」

「あ…」
(また、可愛いノコが現れた…(笑))

「琉夏くーん!
好き好きしよー?」

「はい(笑)おいで?」

「んー、好き好きー!」
抱きつき、頬を擦り寄せる。

「可愛いなぁー」
(でもしばらく、エッチお預けだよなぁー)

華乃子は酔うと、ひたすら琉夏に“好き”を連呼し抱きつく。

それ以上もそれ以下もなく、ただひたすら…

「琉夏くーん!」

「ん?今度はなぁに?」

「エッチしよー!」

「え!?///////」
(展開、早っ!!)

「早く!ベッド!行こ?」

「うん」
(もしかして、さっきまで欲情してたから?
ま、いいや!)

そして琉夏と華乃子は抱き合い、夜が更けて言ったのだった。


当然次の日。
一切華乃子は覚えてなくて、恥ずかしさのあまり一人で悶絶していた。

「琉夏くん、次からは私が飲み過ぎるのを阻止してください!!」

なぜか琉夏は、説教をされた。

「でも、可愛いし…」

「ダメです!!」

「えー」

「そんな可愛い顔しても、ダメです!
お願いします!」

「可愛いのは、ノコの方だよ?」

「……/////」

「あ、赤くなった!
ほらね!」

「と、とにかく!
お酒は程々にしたいんです!」

「うん、わかってるよ?
でも昨日は、ノコが自分の意志で飲んだんでしょ?
素直に僕に“抱いて”って言えば良かったのに」

「え?あ…/////」

「でしょ?
僕は悪くないよ?」

「……//////
…………ん?
琉夏くん、わかってたんですか!?」

「え?あ、うん。
だってエロい顔してたし、欲情してる目で見てたから!」

「だったら、あんなことしなくても…」

「そうだね(笑)」

「………」
華乃子が頬を膨らませ、琉夏を睨んだ。

「……/////」
(ヤバ…可愛いし!)
睨んでいても、上目遣いをする華乃子が可愛い。

「琉夏くんの意地悪!!」

「フフ…ごめんね?」

「こうなったら…今日の琉夏くんのランチのそうめんは、ワサビ大量のつゆにしますので!!」

「………」

「ふん!」
そう言って、キッチンに向かう華乃子。


「フフ…ハハハーーーッ!!」
(ノコって、意地悪まで可愛いし!)

琉夏は、ずっと腹を抱えて笑っていた。
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