朱の悪魔×お嬢様
-あらすじ-
今、ある1人の殺人鬼が世間を騒がしていた。
その殺人鬼は金持ちの家をターゲットにし、その家に住む人を例外なく皆殺しにしていく。
完璧なまでに手掛かりを全く残さずに。
すっかりお手上げ状態の警察陣を嘲笑うように被害は増え続けるばかり。
無残に殺され、死体の山となった現場は勿論辺りに血が飛び散っている。
この殺人鬼の現場は、その飛び散った血が不思議な事に“幾千もの紅い羽根”に見えるというのだ。
只の目の錯覚に過ぎない現象
だがこれほどの死体の山を目前にした現場なのに
何故
こんなに
綺麗だと思えるのだろうか―――。
『紅い悪魔』
それがこの殺人鬼に世間が称した呼び名。
そして、次のターゲットは羽須美財閥。
予告も無く起きる突然の殺人劇に羽須美財閥の1人娘、凜の人生は大きく狂わされていく。
孤独と
血と
呪いと
死が
交錯する物語。