朱の悪魔×お嬢様
美玖は凜を見上げる。
その時にやっと気がついたのだろう。
この前と全く同じ事をしてしまった事、しかも相手も同じだという事に。
「大丈夫です」
と言って美玖はこの前と同じように、手を取って立ち上がった。
ただ違ったのは、顔が真っ赤だということ。
二度目は平静を装えなかったらしい。
(可愛い…)
気がつくとクスクスと笑っていた。久しぶりに笑った。
そんな凜を見て、美玖は恥ずかしさにか視線を地面へと向けている。
「あ、笑っちゃってごめんなさい。お詫びに…お茶でもどうかしら?あなたと、ゆっくり話してみたいしね」
そう言ってにっこりと笑顔を見せる。
「えっと…」
美玖は数秒戸惑っていたが、やがて小さくコクリと頷いた。
*-*-*-*-*-*-*-*-*
お茶に、と誘って二人が着いた場所は凜の家だった。
美玖は呆然と数秒間建物を見上げた後、ここは?という視線を凜に送る。
凜がクスクス笑いながら私の家よ、と答えると美玖がまた数秒間固まってしまった。
見た目も可愛いが、反応もまた可愛い。
家に入ると美玖をリビングに連れて行き、ソファに座らせた。
家の中はしーんと静まり返っている。誰もいないのだから当たり前だが。
家は事件の後、隅から隅まで全てを改装した。
あまりにも多くの血がこびりつき、臭いが充満していたからだ。
なので血の気配は消えたが、変わりにまだ真新しい新築のような臭いがしている。
美玖は興味津々というようにきょろきょろと落ち着きなく辺りを見回していた。
「じゃあ、お茶の準備をするわね。ちょっと待っててもらえるかしら?」
「あ、はいっ」
美玖はハッと我に返ったように返事をした。
「紅茶でいい?」
コクリ、と美玖が頷くと凜は奥へと消えていった。
その時にやっと気がついたのだろう。
この前と全く同じ事をしてしまった事、しかも相手も同じだという事に。
「大丈夫です」
と言って美玖はこの前と同じように、手を取って立ち上がった。
ただ違ったのは、顔が真っ赤だということ。
二度目は平静を装えなかったらしい。
(可愛い…)
気がつくとクスクスと笑っていた。久しぶりに笑った。
そんな凜を見て、美玖は恥ずかしさにか視線を地面へと向けている。
「あ、笑っちゃってごめんなさい。お詫びに…お茶でもどうかしら?あなたと、ゆっくり話してみたいしね」
そう言ってにっこりと笑顔を見せる。
「えっと…」
美玖は数秒戸惑っていたが、やがて小さくコクリと頷いた。
*-*-*-*-*-*-*-*-*
お茶に、と誘って二人が着いた場所は凜の家だった。
美玖は呆然と数秒間建物を見上げた後、ここは?という視線を凜に送る。
凜がクスクス笑いながら私の家よ、と答えると美玖がまた数秒間固まってしまった。
見た目も可愛いが、反応もまた可愛い。
家に入ると美玖をリビングに連れて行き、ソファに座らせた。
家の中はしーんと静まり返っている。誰もいないのだから当たり前だが。
家は事件の後、隅から隅まで全てを改装した。
あまりにも多くの血がこびりつき、臭いが充満していたからだ。
なので血の気配は消えたが、変わりにまだ真新しい新築のような臭いがしている。
美玖は興味津々というようにきょろきょろと落ち着きなく辺りを見回していた。
「じゃあ、お茶の準備をするわね。ちょっと待っててもらえるかしら?」
「あ、はいっ」
美玖はハッと我に返ったように返事をした。
「紅茶でいい?」
コクリ、と美玖が頷くと凜は奥へと消えていった。