朱の悪魔×お嬢様
「美玖ちゃん、この家に一緒に住まない?」
「は?」
突然の提案に唖然とする美玖。
そんな美玖とは正反対に凜は嬉々とした様子で自分の提案に満足していた。
「この家に一緒に住むの。部屋ならたくさん余ってるし、お金の事も全然問題ないわ」
「いえ、そういう問題じゃなくて…」
「それに、こんな広い家に私一人じゃ寂しいの」
それはもっともだと思うが「でも…」となかなか頷いてくれない美玖。
「他に何か問題があるの?」
凜は美玖の顔を覗き込んだ。
「『本家』が…認めてくれませんよ」
「その『本家』っていったい何なの?」
「…」
また『本家』については答えない。
心なしか美玖の顔色は青ざめ、身体は小刻みに震えていた。
怯えている。
一人暮らしをする事なんかよりも、その『本家』の方が恐いのだろうか。
「…とにかく、今日はもう遅いから泊まっていかない?明日は土曜だから学校もないでしょう?ゆっくりしていきなさい」
「いえ、本当に大丈夫です」
「泊まっていきなさい」
美玖は必死に断わろうとするが凜は譲らなかった。
やがて美玖が諦めたように小さく頷いて了承する。
「は?」
突然の提案に唖然とする美玖。
そんな美玖とは正反対に凜は嬉々とした様子で自分の提案に満足していた。
「この家に一緒に住むの。部屋ならたくさん余ってるし、お金の事も全然問題ないわ」
「いえ、そういう問題じゃなくて…」
「それに、こんな広い家に私一人じゃ寂しいの」
それはもっともだと思うが「でも…」となかなか頷いてくれない美玖。
「他に何か問題があるの?」
凜は美玖の顔を覗き込んだ。
「『本家』が…認めてくれませんよ」
「その『本家』っていったい何なの?」
「…」
また『本家』については答えない。
心なしか美玖の顔色は青ざめ、身体は小刻みに震えていた。
怯えている。
一人暮らしをする事なんかよりも、その『本家』の方が恐いのだろうか。
「…とにかく、今日はもう遅いから泊まっていかない?明日は土曜だから学校もないでしょう?ゆっくりしていきなさい」
「いえ、本当に大丈夫です」
「泊まっていきなさい」
美玖は必死に断わろうとするが凜は譲らなかった。
やがて美玖が諦めたように小さく頷いて了承する。