猫の初恋
がっかりと肩を落として教室に移動して自分の席で深いため息をついていたら花音ちゃんが振り返っておはようと挨拶してくれた。
「あ、おはよう花音ちゃん」
「あれ?どうかした?すずちゃんなんだか泣きそうな顔だよ」
目が合うと心配そうに尋ねられた。
「そうかな?なんでもないよ」
申し訳なくて目が合わせられないよ。
せっかく私のために花音ちゃんが編んでくれたシュシュなのに貰ってすぐに失くしましたなんてとても言えっこない。
「あ、あの花音ちゃん、私今日はシュシュをつけてくるの忘れちゃって。でも明日は必ずつけるから」
おずおずと言ったら、花音ちゃんがあたふたしだした。
「そんなのいいんだってばー。毎日つけてなんて言わないよ。すずちゃんたらそんなに気を使わないでよ」
「あ」
人との距離感がよくわかってない私。ついつい重いことを言ってしまってたみたいで恥ずかしい。
「そっか、そうだよね。なんかごめん」
「だからー謝らないでってば」
「あ、おはよう花音ちゃん」
「あれ?どうかした?すずちゃんなんだか泣きそうな顔だよ」
目が合うと心配そうに尋ねられた。
「そうかな?なんでもないよ」
申し訳なくて目が合わせられないよ。
せっかく私のために花音ちゃんが編んでくれたシュシュなのに貰ってすぐに失くしましたなんてとても言えっこない。
「あ、あの花音ちゃん、私今日はシュシュをつけてくるの忘れちゃって。でも明日は必ずつけるから」
おずおずと言ったら、花音ちゃんがあたふたしだした。
「そんなのいいんだってばー。毎日つけてなんて言わないよ。すずちゃんたらそんなに気を使わないでよ」
「あ」
人との距離感がよくわかってない私。ついつい重いことを言ってしまってたみたいで恥ずかしい。
「そっか、そうだよね。なんかごめん」
「だからー謝らないでってば」