覚えて
昨日の記憶がほとんどない
昨日の夜ご飯
誰と会ったか
何を話したか
もしかしたら、
ぼんやりとした昨日の記憶は全て虚構だったのかも
昨日のお昼ご飯も
食べたという事実しか残ってない
私は明日も同じ話を繰り返すだろうか
本当は覚えておきたくないだけ
いつまでも悪夢となる事実たちを
消し去ってしまいたい
過ぎ去った過去を
何事も無かったと
数時間経てば全て現実ではなくなると
明日になれば何もなかったと
もう少し経てば
私という存在すら事実にはならないと
そうやって
私が消えて欲しい
私がいつか消えるなら
もう少し覚えていられたのに