不屈の機動隊員と始めるあまから新婚生活〜この愛、刺激的です!〜

「さあ、最後にたっぷり楽しませてもらおうじゃないか」
「あっ!」

 真綾は背中を突き飛ばされ不自然にリビングの中央にあったベッドに身体を投げ出された。
 神崎が無造作にジャケットを脱ぎ始める。
 真綾は瞬時に悟った。

(嘘でしょ?)

 事故や自殺に見せかけて殺すだけでは飽き足らず、神崎は今から真綾をむごたらしく蹂躙するつもりなのだ。
 この山荘は神崎が"お楽しみ"に興じるための豪奢な遊戯場。
 これまで何人の女性がこの山荘に連れ込まれたのかと考えると身の毛がよだつ。

「あーあ。金のためとはいえ、こんなかわいい子を殺すなんて本当にもったいないよなあ」
「いやっ!」

 真綾は急いでベッドから降りようとしたが、男達三人に退路を塞がれ、手足を押さえつけられる。

「放してっ!」

 神崎は目を爛々と輝かせながら、真綾のブラウスに手をかける。
 ボタンがいくつも弾け飛び、胸もとが外気に晒される。

(この子を守らなきゃ)

 真綾は死に物狂いで身を捩った。
 身体を汚され、最後に殺されるなんて絶対に嫌だ。
 けれど、非力な真綾がいくら抵抗しようと、男達は決して力を緩めない。
 あきらめたくないのに、じわりと涙が滲む。

< 118 / 132 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop