不屈の機動隊員と始めるあまから新婚生活〜この愛、刺激的です!〜
3.スパイシーな新婚生活
鳴海から電話があったのは、プロポーズから一週間後の夜だった。
「太陽さんのご両親に挨拶ですか?」
『ああ。結婚の話をしたら、一度家に連れて来いって。いつがいい?』
「土日ならいつでも構いません」
『うん、わかった。じゃあ親父達に予定を聞いておく。候補日はまた連絡するね』
「わかりました」
そう言って鳴海との通話を終えた真綾は、テーブルに突っ伏した。
「鳴海さん、本当に結婚するつもりなんだ……」
真綾の心は一週間経った今でも、フワフワと宙に浮いている。
結婚は単なる口約束だったし本当に履行されるなんて、露ほど思わなかった。
鳴海の強い意志をまざまざと感じて、少し怖くなってくる。
(本当に私でいいのかな?)
結婚への不安は尽きないが、真綾も既にあとには引けない。
今はただ鳴海の両親に好印象を与える術を考えるのみだ。