不屈の機動隊員と始めるあまから新婚生活〜この愛、刺激的です!〜
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「あ、よかった。晴れてる」
窓を開け、天を見上げた真綾は雲ひとつない空模様に口もとを綻ばせる。
六月になってから雨の日が続いていた。
梅雨入りはまだ先だけれど、今日は晴れてよかった。
鳴海が契約したマンションの入居手続きも問題なく終わり、あれよあれよという間に、引っ越し当日だ。
昨日のうちに荷物はまとめてある。
あとは鳴海の到着を待つだけ。
お互い荷物が少ないので、引っ越し業者に頼まず小型のトラックを借りることにしたのだ。
ありあわせのもので朝食を済ませ、身支度を整えて終わった頃に、鳴海からメッセージが送られてくる。
【こっちの積み込みは終わったから、今から行くよ】
メッセージから数分後、トラックのエンジン音が鳴海の到着を知らせた。
外に出ると、鳴海がちょうど運転席から降りてくるところだった。