不屈の機動隊員と始めるあまから新婚生活〜この愛、刺激的です!〜

「好きだよ」

 甘やかにささやかれながら、キスが額から目尻、頬へと落とされていく。
 高まる期待そのままに唇が重ねられる。

「んっ」

 初めての口づけは心臓が今にも飛び出そうなほどドキドキした。
 何度も顔が往復していき、熱い吐息がこぼれる。
 念願のキスをされ、熱に浮かされたみたいに頭がぼうっとしてくる。

(もっと)

 鳴海とのキスに酔いしれ、ねだるように彼のシャツを握ったそのときだ。

「ああっもう!」

 鳴海は低くうめいて、唇を離した。

「太陽さん?」
「この二カ月必死で我慢してきたんだ。これ以上はまずい」

 意味がわからず首を傾げると、鳴海が切実な顔で訴える。

「今すぐ押し倒したいってこと」

 ストレートに言われれば、鈍感な真綾にも意味が通じた。

「キスだけじゃ全然足りない」

 鳴海のどこか切羽詰まった艶のある声色に鳥肌が立つ。
 なんて返したらいいのかわからなくなり、部屋の中に沈黙が流れる。

「いきなり言われても困るよな。大丈夫。心の準備ができるまでちゃんと待つから」

 鳴海はそっと真綾の頭をなでた。
 どうすればいいかなんて、最初から決まっている。
 立ちあがろうとする鳴海の腕にとっさに縋りつけば、彼は目をパチクリさせた。
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