黄昏、ラプソディー
17:00

ふー仕事も終わり。

更衣室で、

「多恵子〜。今日どんな人くるか楽しみだね。」

とロッカーの鏡でお化粧直しする。

「そうだね。」

と、無難な返事をする。

今日に限って、上下真っ黒の服でより地味だ。

なんか、ツイてない。

合コンで巻き返したい。

18:00

合コン会場に着く。

早速、男性2名が座ってる。

「遅いよ〜。早速、始めよ。」

「君自己紹介してよ。」

「えっ。私、、わっ私は、前川 多恵子と申します。」

「君、なんか暗い!しかも全身黒服で

お葬式みたいだよ!」

「あはは」

とみんなが笑う。

死にたい。

案の定、運が悪い。

一方、かほこは、

「わたし、いっきいきまーす!」

「いっきーいっきー。」

ゴクッゴクッとジョッキビールを飲み干す。

「かほちゃんは、明るくて良いね〜!」

と、言う具合に、

結局、いい人は見つからなかったのだ。

私の王子様は、

いつ現れるのだろうか。
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