黄昏、ラプソディー
次の月曜日、

会社にて、

「おはよ～多恵子。」

「おはよう。」

「私、例の合コンの彼と

付き合うことになったんだよね〜。」

「あっ、良かったね。」

と愛想笑いを浮かべた。

例のあのお葬式呼ばわりの男であった。

給湯室でいつものようにお茶を淹れると、

部長から肩お叩かれ、

「君も良い人いるのかい？」

だなんて茶化された。

「い、いや別に。。」

引きつった顔になってしまった。

ぽつぽつ、

涙が頬を伝った。

なんで、人生上手くいかないんだろう。

ぜーんぜん彼氏できないし、

友達は次々結婚するし、

ツイてないなぁ。私。

と悔し涙をした。

今日はいつもよりも、

淡々と冷静に、

事務に打ち込めた。

ミスもなく。淡々と。

でもこれだけは自慢できる。

支店の工場の給与計算を担当しているのだが、

それだけは、一度も間違えたことがないのだ。

いつも、汗水たらしてコツコツ頑張ってる

工場の皆さんが

私は大好きであったのだ。

今日はそんな工場の皆さんから、

日頃のお礼として、

地元のお茶菓子を本社に送ってきてくれたのであった。

内心、やった〜

と嬉しい気持ち出いっぱいであった。

気持ちが嬉しかったのだ。

時たま送ってくれるこのお菓子美味しいんだよね。

会社帰り、木村さんの所にも寄ってみようかな。

と、今日は残業なしで帰宅したのであった。




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