ときめき♥沼落ち確定★婚約破棄!
私の話を聞いたヴィクトルは美しい金の瞳を見開いて、言葉通りに信じがたいと言わんばかりの表情だった。
ここで何の関係もない感想だけど、ヴィクトルはどんな表情を浮かべていても、本当に格好良い。素敵。結婚します?
出来れば会話することなんて忘れて、何時間かほうっと見惚れていたい。
けど、実際は私たちは会話している訳で……私の反応を待っているヴィクトルに、気がついて慌ててお礼を言った。
「ありがとうございます。けど、ああして婚約破棄されたからには、自分の非を認めて、これからは清く正しく生きていくつもりです」
ええ。今のところ自分が何したかわからないけど、悪事なんて働かないに越したことはない。
十分ほど前に前世の記憶を思い出して、まるで実感はないけど、婚約破棄されても結構なんとかなっているヒロインを数多く読んでこの異世界に転生して来ているので、私だってきっと大丈夫なはず!
……多分。うん。多分ね。
「……田舎は、好きですか?」
こうして話している間も、器用に歩みを止めないヴィクトルさんの唐突な質問に、私は首を傾げつつも答えた。
「あ。好きです」
ここで何の関係もない感想だけど、ヴィクトルはどんな表情を浮かべていても、本当に格好良い。素敵。結婚します?
出来れば会話することなんて忘れて、何時間かほうっと見惚れていたい。
けど、実際は私たちは会話している訳で……私の反応を待っているヴィクトルに、気がついて慌ててお礼を言った。
「ありがとうございます。けど、ああして婚約破棄されたからには、自分の非を認めて、これからは清く正しく生きていくつもりです」
ええ。今のところ自分が何したかわからないけど、悪事なんて働かないに越したことはない。
十分ほど前に前世の記憶を思い出して、まるで実感はないけど、婚約破棄されても結構なんとかなっているヒロインを数多く読んでこの異世界に転生して来ているので、私だってきっと大丈夫なはず!
……多分。うん。多分ね。
「……田舎は、好きですか?」
こうして話している間も、器用に歩みを止めないヴィクトルさんの唐突な質問に、私は首を傾げつつも答えた。
「あ。好きです」