ときめき♥沼落ち確定★婚約破棄!

07 追い掛けて来た王子様

 私は朝食の後は図書館へ向かい、この国の貴族文化についての勉強をした。

 とは言っても、専門書を何冊か一度読んだだけですんなり理解出来るから、この身体は既に学習して会得している知識だからかもしれない。

 私は朝食後は腹ごなしの散歩と言って、デストレ城の中を探索をしていた。堅固なデストレの城塞は巨大で、そのすべて巡るには、かなりの時間を要すると思う。

 今朝は城門のあたりで何やら騒ぎがあったようで、ざわざわと騒がしく、城壁に居た私はすき間から顔を覗かせ何気なく見ると、そこには見覚えのあるまばゆい金色が見えた。

 え……あれって、もしかして、リアム殿下ではない?

< 36 / 61 >

この作品をシェア

pagetop