手が届かない憧れの騎士様を庇って命を落としたら、それまで積み上げた善行が認められ彼の守護女神に抜擢されてしまうという羞恥プレイ。

02 常に羞恥プレイ

 私はぎゅっと両目を固く瞑っていた。

 ここは遠征中の宿で、耳に聞こえるのは身体を洗う水音で、ヒースは今入浴中。

 おわかりいただけるだろうか。守護女神の私は決してヒースの傍から離れられないので、不本意な状況にありつつこの場に留まらざるをえない。

 軽い鼻歌が止まり、水を止めた蛇口の音がした。

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