手が届かない憧れの騎士様を庇って命を落としたら、それまで積み上げた善行が認められ彼の守護女神に抜擢されてしまうという羞恥プレイ。
03 激重感情持ち同士★
「なんで……」
「あっ……ごめんなさい。私貴方が毒を嗅がされたと知って、神聖力で解毒しようと思ったの。そう思って、貴方に直接神聖力を注ぎ込んだんだけど……注ぎ込み過ぎちゃったみたい。私がこうしてその目で見られるのも、そのせいなのよ」
事態を把握していないヒースは、私が慌てて説明した言葉を自分の中でかみ砕く時間を要したのか、しばし考えた後に呆然として言った。
「……もしかして、ミスティが僕の守護女神なのか? すごい……話には聞いたことがあったが、本当に居たんだ」
「そうなの……ヒースが聖騎士になる時に、私が守護女神になったの。ごめんなさい。これは言っておきたいんだけど、私が亡くなったのは、咄嗟に庇ってしまっただけで……別にヒースのせいでもなんでもないわ。だから、もう気にしなくて良いのよ」
私の言葉を聞いて、ヒースは私の両腕を持ち上半身を起こした。
「ミスティは僕が聖騎士になってから……ずっと、傍に居てくれた?」
「え? ……そうよ。ずっと傍に居たわ」
戸惑いながら彼の唐突な質問に私がそう答えた瞬間に、彼は涙を潤ませて私の身体を抱きしめた。
「どうして……どうして、教えてくれなかったんだ? 守護女神と会話したことのある伝承なら、いくつもある。ミスティだってやろうと思えば、僕と話すことも出来たはずだろう?」
耳元で訴えるように問われたので、私は彼の身体に回りきれない腕を回し、安心させるようにして背中をポンポンと叩いた。
ああ……温かい。女神になってからも人肌の温もりが感じられるなんて、思ってもいなかった。
「あっ……ごめんなさい。私貴方が毒を嗅がされたと知って、神聖力で解毒しようと思ったの。そう思って、貴方に直接神聖力を注ぎ込んだんだけど……注ぎ込み過ぎちゃったみたい。私がこうしてその目で見られるのも、そのせいなのよ」
事態を把握していないヒースは、私が慌てて説明した言葉を自分の中でかみ砕く時間を要したのか、しばし考えた後に呆然として言った。
「……もしかして、ミスティが僕の守護女神なのか? すごい……話には聞いたことがあったが、本当に居たんだ」
「そうなの……ヒースが聖騎士になる時に、私が守護女神になったの。ごめんなさい。これは言っておきたいんだけど、私が亡くなったのは、咄嗟に庇ってしまっただけで……別にヒースのせいでもなんでもないわ。だから、もう気にしなくて良いのよ」
私の言葉を聞いて、ヒースは私の両腕を持ち上半身を起こした。
「ミスティは僕が聖騎士になってから……ずっと、傍に居てくれた?」
「え? ……そうよ。ずっと傍に居たわ」
戸惑いながら彼の唐突な質問に私がそう答えた瞬間に、彼は涙を潤ませて私の身体を抱きしめた。
「どうして……どうして、教えてくれなかったんだ? 守護女神と会話したことのある伝承なら、いくつもある。ミスティだってやろうと思えば、僕と話すことも出来たはずだろう?」
耳元で訴えるように問われたので、私は彼の身体に回りきれない腕を回し、安心させるようにして背中をポンポンと叩いた。
ああ……温かい。女神になってからも人肌の温もりが感じられるなんて、思ってもいなかった。