手が届かない憧れの騎士様を庇って命を落としたら、それまで積み上げた善行が認められ彼の守護女神に抜擢されてしまうという羞恥プレイ。
 ヒースは私に唇を押し当てると、さっきみたいに何かを強く求めるように深く口づけた。私は彼のされるがままで、時間を掛けたキスを受け入れて、ヒースは何をこんなに強く欲しているんだろうと冷静に思ったりもした。

 さっきは生命の危機を感じて、私の持つ神聖力が回復に繋がると本能的に感じていたはずだった。けど、今は別に何もないはずだ。

 唾液を交換するように深いキスをし合って、私の心と体はというと、だんだんとそういう気分になって来てしまった。

 ヒースはきっと、最初からそのつもりだと思う。

 彼の青い目に灯る光は、本気だもの。私の身体は女神の身体だけど、人と比べても遜色のない造りになっているらしい。

 だから、人と女神が恋に落ちて、人の身になっても何の問題もないという訳。

「っ……ふはっ……やっ……ヒース!」

 私の着用している服は、女神らしい一枚布で作られたもの。彼の大きな手に胸元を広げられて、彼はためらいなく尖った胸の先を咥えた。

 突如強く吸い込まれては揉まれる快感に、私は我慢出来ずに嬌声をあげた。くすぐったいお腹を辿り、足の付け根は熱く潤っているようだ。

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