コワモテ御曹司のごほうびは私!?どうやらスパダリを手に入れてしまったようです
8.スパダリ
「お水、飲みたいな」
玄関を入ってすぐに置いてあったウォーターサーバーから、お水をもらってもいいかな?
美沙は最低限の身なりを整え、部屋の扉を開けた。
「あれ? いい匂い……」
匂いに釣られるように美沙は廊下を進み、リビングへ向かう。
「おはよう美沙」
「さ、さ、西郷CEO!」
「呼び名」
「は、はいっ。おはようございます、彰様」
ラフな黒Tシャツ姿でキッチンに立つイケメンって犯罪でしょう?
しかも前髪が降りているって新鮮すぎる!
手には包丁、まな板の上にはトマトやレタス。
この状況は何?
「朝はサラダだけなんだが、美沙は? 昨日夏目に準備させるのを忘れていて、……悪い」
「い、いえ」
朝食なんてすっかり忘れて寝ちゃいました!
サラダの盛り付けもおしゃれに見えるのはなぜ?
ドレッシングだけで6種類は多くない?
しかも見たことがないドレッシングだし。
……スパダリでは?
「食材や必要な物を買いに行こう」
サラダを食べ始める彰に美沙は戸惑った。
翔太から守るためにここに連れてきてくれたのだろうけど、いつまでもここにお世話になるわけにはいかないよね。
早く新しいマンションを探さなきゃ。
あそこはスーパーも本屋も近くて結構気に入っていたのになぁ。
敷金礼金や引越し代も地味につらい。
「……美沙?」
「あの、しばらく泊めてもらってもいいですか? 新しいマンションが見つかるまで」
美沙の言葉に彰のフォークが止まる。
「……しばらく?」
「あっ、迷惑ですよね。すみません、えっと」
「ずっとだろ? 恋人なんだから」
何を言っているんだという顔をする彰に美沙は目を丸くした。
玄関を入ってすぐに置いてあったウォーターサーバーから、お水をもらってもいいかな?
美沙は最低限の身なりを整え、部屋の扉を開けた。
「あれ? いい匂い……」
匂いに釣られるように美沙は廊下を進み、リビングへ向かう。
「おはよう美沙」
「さ、さ、西郷CEO!」
「呼び名」
「は、はいっ。おはようございます、彰様」
ラフな黒Tシャツ姿でキッチンに立つイケメンって犯罪でしょう?
しかも前髪が降りているって新鮮すぎる!
手には包丁、まな板の上にはトマトやレタス。
この状況は何?
「朝はサラダだけなんだが、美沙は? 昨日夏目に準備させるのを忘れていて、……悪い」
「い、いえ」
朝食なんてすっかり忘れて寝ちゃいました!
サラダの盛り付けもおしゃれに見えるのはなぜ?
ドレッシングだけで6種類は多くない?
しかも見たことがないドレッシングだし。
……スパダリでは?
「食材や必要な物を買いに行こう」
サラダを食べ始める彰に美沙は戸惑った。
翔太から守るためにここに連れてきてくれたのだろうけど、いつまでもここにお世話になるわけにはいかないよね。
早く新しいマンションを探さなきゃ。
あそこはスーパーも本屋も近くて結構気に入っていたのになぁ。
敷金礼金や引越し代も地味につらい。
「……美沙?」
「あの、しばらく泊めてもらってもいいですか? 新しいマンションが見つかるまで」
美沙の言葉に彰のフォークが止まる。
「……しばらく?」
「あっ、迷惑ですよね。すみません、えっと」
「ずっとだろ? 恋人なんだから」
何を言っているんだという顔をする彰に美沙は目を丸くした。