コワモテ御曹司のごほうびは私!?どうやらスパダリを手に入れてしまったようです
「おはようございます、美沙さん」
翌日ようやく許可が出た美沙は、夏目の迎えで出社することができた。
「……彰様?」
パソコンの前で倒れたかのような体勢で眠っている彰は、まるで徹夜明けのエンジニアのようだ。
「もう少し寝かせてあげてください。徹夜続きでしたので」
やっぱり徹夜!
夏目にブランケットを手渡された美沙は、そっと彰の肩に掛ける。
「……美沙?」
「すみません、起こしてしまいましたね。まだ時間は大丈夫だそうなので、もう少し」
寝てくださいと言うつもりだった美沙は、彰に手を引っ張られフラついた。
そのままなぜか美沙は彰の膝上に。
さらにあり得ないことに、まるで美沙を抱き枕にするかのように抱きしめながら、彰は椅子の背もたれに身体を埋めて眠ってしまった。
「……起きるまで諦めてください」
笑いながら夏目が床に落ちたブランケットを二人に掛ける。
「そんな、このままじゃ」
「しーっ」
しーっじゃないです!
美沙は疲れきった顔で眠る彰と、少しニヤニヤしている夏目を交互に見たあと溜息をついた。
「ひあっ」
パソコンから響く警告音に驚いた美沙は、思わず小さな悲鳴をあげてしまった。
夏目は急いで駆けつけ、彰は美沙を抱えたまま真剣な表情でモニタを見つめる。
黒い画面に白い文字が流れていき、およそ3分の間、止まったり動いていた画面の文字は急にピタリと動かなくなった。
翌日ようやく許可が出た美沙は、夏目の迎えで出社することができた。
「……彰様?」
パソコンの前で倒れたかのような体勢で眠っている彰は、まるで徹夜明けのエンジニアのようだ。
「もう少し寝かせてあげてください。徹夜続きでしたので」
やっぱり徹夜!
夏目にブランケットを手渡された美沙は、そっと彰の肩に掛ける。
「……美沙?」
「すみません、起こしてしまいましたね。まだ時間は大丈夫だそうなので、もう少し」
寝てくださいと言うつもりだった美沙は、彰に手を引っ張られフラついた。
そのままなぜか美沙は彰の膝上に。
さらにあり得ないことに、まるで美沙を抱き枕にするかのように抱きしめながら、彰は椅子の背もたれに身体を埋めて眠ってしまった。
「……起きるまで諦めてください」
笑いながら夏目が床に落ちたブランケットを二人に掛ける。
「そんな、このままじゃ」
「しーっ」
しーっじゃないです!
美沙は疲れきった顔で眠る彰と、少しニヤニヤしている夏目を交互に見たあと溜息をついた。
「ひあっ」
パソコンから響く警告音に驚いた美沙は、思わず小さな悲鳴をあげてしまった。
夏目は急いで駆けつけ、彰は美沙を抱えたまま真剣な表情でモニタを見つめる。
黒い画面に白い文字が流れていき、およそ3分の間、止まったり動いていた画面の文字は急にピタリと動かなくなった。