コワモテ御曹司のごほうびは私!?どうやらスパダリを手に入れてしまったようです
「……なんで懲戒解雇?」
「美沙のアカウントを不正利用し、会社の機密情報をライバル社に提供したからだ」
当然だろうと言う彰に翔太は目を見開いた。
「アカウントを利用なんてしていない! 俺は何もしていない!」
こんな状況でも往生際が悪い翔太に美沙は呆れる。
「私は何も関係ないわ。アカウントなんてそっちの問題でしょう? 言いがかりはやめてほしいわ」
早く離しなさいと抵抗する麗香の大きな声で、辺りに集まっていた野次馬はさらに多くなった。
人気のブースと勘違いし、さらに人が集まってくる。
異様な雰囲気に圧倒された美沙の身体が小さく震えた。
「アカウントの不正利用の証拠はここに」
彰はポケットからUSBメモリを取り出し、警察へ。
「ついでに彼女に対するストーカー行為の写真も入れてあります」
「……は? ストーカー?」
「会社のロビーで無理やり腕を掴んだり、マンションの前で帰宅するまで待ち伏せしたりされていましたね」
にっこり微笑んでいる夏目さんの笑顔が怖い。
「誤解だ! 俺はただ美沙とやり直したかっただけで」
「美沙は俺の女だ」
腰をガッチリと抱きながら彰が翔太を睨むと、翔太はウッと怯み目を逸らした。
「婚約者は私でしょう?」
「キッパリ断ったはずだ」
「どうして? 私の方が美人で金持ちだわ。スタイルだってそんな女より」
あー、すみません。そのとおりです。
あなたの方が美人でスタイルも良くて、着ている物も綺麗な服で、いい匂いで、お金持ちです。
野次馬のみなさんだって、見てすぐわかるだろう。
なんだか私の方が公開処刑されているような気分だ。
「俺が欲しいのは『ごほうび時間』だ」
「はぁ? 意味がわからない」
「おまえには一生わからないだろうな」
悔しそうな顔をする麗香を横目に、彰は美沙の頬をそっと撫でた。
「美沙のアカウントを不正利用し、会社の機密情報をライバル社に提供したからだ」
当然だろうと言う彰に翔太は目を見開いた。
「アカウントを利用なんてしていない! 俺は何もしていない!」
こんな状況でも往生際が悪い翔太に美沙は呆れる。
「私は何も関係ないわ。アカウントなんてそっちの問題でしょう? 言いがかりはやめてほしいわ」
早く離しなさいと抵抗する麗香の大きな声で、辺りに集まっていた野次馬はさらに多くなった。
人気のブースと勘違いし、さらに人が集まってくる。
異様な雰囲気に圧倒された美沙の身体が小さく震えた。
「アカウントの不正利用の証拠はここに」
彰はポケットからUSBメモリを取り出し、警察へ。
「ついでに彼女に対するストーカー行為の写真も入れてあります」
「……は? ストーカー?」
「会社のロビーで無理やり腕を掴んだり、マンションの前で帰宅するまで待ち伏せしたりされていましたね」
にっこり微笑んでいる夏目さんの笑顔が怖い。
「誤解だ! 俺はただ美沙とやり直したかっただけで」
「美沙は俺の女だ」
腰をガッチリと抱きながら彰が翔太を睨むと、翔太はウッと怯み目を逸らした。
「婚約者は私でしょう?」
「キッパリ断ったはずだ」
「どうして? 私の方が美人で金持ちだわ。スタイルだってそんな女より」
あー、すみません。そのとおりです。
あなたの方が美人でスタイルも良くて、着ている物も綺麗な服で、いい匂いで、お金持ちです。
野次馬のみなさんだって、見てすぐわかるだろう。
なんだか私の方が公開処刑されているような気分だ。
「俺が欲しいのは『ごほうび時間』だ」
「はぁ? 意味がわからない」
「おまえには一生わからないだろうな」
悔しそうな顔をする麗香を横目に、彰は美沙の頬をそっと撫でた。