コワモテ御曹司のごほうびは私!?どうやらスパダリを手に入れてしまったようです
会議室の中から「急げ」「あの資料は?」と声がする。
ようやく声や音が聞こえなくなった頃、夏目が扉をノックした。
「失礼します。遅くなりまして申し訳ありません」
扉を開けながら謝罪し、西郷を通らせる。
美沙は扉を閉めたあと小鴨のように夏目についていった。
西郷が椅子に座った瞬間、夏目はブラインドの向きを変え部屋を暗くする。
あぁ、そうだよね。
反射してちょっと見にくいなって思った。
さらに部屋の電気も消しにいく夏目の仕事っぷりに美沙はただただすごいなと思うことしか出来なかった。
眉間にシワを寄せながら話を聞く西郷。
終始無言のまま、説明が終了する。
「いかがでしたでしょうか? 西郷CEO」
「もう少し内容を詰めて再度報告を」
「はい! ありがとうございます!」
ブラインドを動かし、薄暗い部屋を明るくした夏目は美沙に「扉を」と指示をくれる。
美沙は扉に向かい、西郷と夏目が通るまで扉を開け続けた。
二人が通ったあと、お辞儀をして自分も部屋を退室する。
部屋の中から「何も言われなくて良かった」「遅れてきてくれたから準備が間に合って良かった」「思ったより怖くないじゃん」という声が聞こえた。
エレベーターに乗り上の階へ。
だがなぜか15階ではなく、向かった先は屋上だった。
「……屋上……?」
「……機嫌が悪いので、先に15階に戻ってもいいですよ」
小声で夏目から告げられた言葉に美沙は目を見開いた。
ようやく声や音が聞こえなくなった頃、夏目が扉をノックした。
「失礼します。遅くなりまして申し訳ありません」
扉を開けながら謝罪し、西郷を通らせる。
美沙は扉を閉めたあと小鴨のように夏目についていった。
西郷が椅子に座った瞬間、夏目はブラインドの向きを変え部屋を暗くする。
あぁ、そうだよね。
反射してちょっと見にくいなって思った。
さらに部屋の電気も消しにいく夏目の仕事っぷりに美沙はただただすごいなと思うことしか出来なかった。
眉間にシワを寄せながら話を聞く西郷。
終始無言のまま、説明が終了する。
「いかがでしたでしょうか? 西郷CEO」
「もう少し内容を詰めて再度報告を」
「はい! ありがとうございます!」
ブラインドを動かし、薄暗い部屋を明るくした夏目は美沙に「扉を」と指示をくれる。
美沙は扉に向かい、西郷と夏目が通るまで扉を開け続けた。
二人が通ったあと、お辞儀をして自分も部屋を退室する。
部屋の中から「何も言われなくて良かった」「遅れてきてくれたから準備が間に合って良かった」「思ったより怖くないじゃん」という声が聞こえた。
エレベーターに乗り上の階へ。
だがなぜか15階ではなく、向かった先は屋上だった。
「……屋上……?」
「……機嫌が悪いので、先に15階に戻ってもいいですよ」
小声で夏目から告げられた言葉に美沙は目を見開いた。