俺様先生は私の旦那様
「宮下さんでも、笑うことってあるんですね」


つい、言ってしまった。

だってびっくりしたんだもん。


「俺だって人間だからな」


まぁ、そーなんだけど。

冷血すぎて、ね。

裏表あるみたいだし。


「あと、志都。宮下さんとか呼ぶな」

「あ、はい。志都さんですね」


ふーん、名前は宮下志都か。

志都ってかっこいい名前だなぁ。

この人に合ってる。


「敬語もさんもいらねぇ」

「え?でも、それは…」


さすがに年上の人にタメ口で呼び捨てだなんて、むり。

だけど志都さんは不機嫌そう。


あー、きっとこれタメ口呼び捨てでないとキレそうだ。


「……わかりました」

泣く泣く従うしかなかった。


「みくる、今日からよろしくな」


よろしくしたくないんだけどねー

仕方ないよね。


「うん、よろしく」


はぁ。

今日はほんと最悪すぎる。


明日から新学期だっていうのに、夏休み最終日にこんな出来事があるなんてね。
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