秘密の好き、先生との約束
学校に行きたい理由は先生が好き。そんな気持ちで通ってるのおかしいかな。
私の気持ちが強くなっていく、先生に会いたいって思ってしまう。

「斎藤〜教室はいんねぇと、遅刻になるぞ?」

「え、あ……すいません」

いつもは着席してるタイミングなのに…こんなこと考えてて先生来ちゃうなんて……

「体調でも悪いか?…保健室行くなら行ってきてもいいぞ?」

「いや、大丈夫です。すいません……」

1年の時はそこまで声掛けて貰えなかったけど……今年は何かと声掛けてもらえる。
それが、ドジしてたり困ってたり、なにかしでかした……そんな時なのはちょっと困るけど。

「今日の授業はな────」

先生の声が教室に響く。それだけで心が……なんておかしな話だけど。
授業がある分、楽しいし先生と会話出来るから。

「ここからはいつも通り問題集……って、この問題集の最後のはまだやってないから解かなくていいぞ。
授業終わりまで5分!早くできたやつはノート提出出来ない奴は次の授業までに提出な〜」

この五分で先生が、私の席の横を通る。その時に絶対声をかけてくれるんだ。

「斎藤は問題なく出来てるな。後で提出しろよなー」

そして。何気なく教科書で優しく頭の上にぽんって乗せてお疲れさんって。
何言ってるのって思うかもしれないけど、こういうのが幸せなんだよって。

「提出できるやつは教卓に出しておけ〜」

そう言われて出しに行く、
5分経って、よし〜じゃ次の授業新しいとこやるからなって号令のあと、直ぐに教室を後にした先生。
たった50分、それだけの時間で私はどんどん虜になってしまいます。
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