秘密の好き、先生との約束

2年目の夏休み

この7月は色々あった。体調の悪い日が続いて先生に沢山迷惑かけた。
休んだ分を教えてもらわないとって話を放課後先生に話したら夏休み直前で良ければ時間が空くからそこでどうだと言う話だった。
そんな先生と勉強会、休んだ分の範囲だけしっかり教えてもらった

「お前は理解が早いから、教えてるこっちももっとって気分になるよ。この辺で分かりにくいとこはあるか?」

「いや、大丈夫です。」

「さすがだな、斎藤。問題集のその問題出来たら見せてみろ、採点してそして終わりだ」

解いてる間も楽しそうに私を覗いている。
先生は、ちゃんと理解してるなぁって言いながらできた問題から採点始めてる、先生らしいというか

「よし。お前は理解出来てるから安心しとけ。あ、お前の三者面談は明後日だよな。土曜日まで学校に登校とか嫌だと思うけど。よかったのか?」

「土日しか親が空かないので。大丈夫です」

なんて言いながら、ノートをしまう……ほんとこの瞬間2人きりの不思議な雰囲気がある。
先生の作り出す雰囲気ってことなんだろうね
……部活も夏休みないし、夏休み前の今頃から部活が休みになるあとは帰るだけなのに
先生と2人きりのこの時間に動けないでいた

「帰らないのか?」

「もう少し復習とかしていこうかと。…あ、三者面談とかでこの教室使いますよね……」

「まだ時間的に大丈夫だからいいよ、それにしても毎回真面目だな」

偉いじゃんって言いながら、三者面談用に席の移動をしているそんな先生を横で眺めてた。
先生は穴あきそうなんだけど見つめられるとって言うからそんなつもりは無いんですけどって返してみる

「お前少し雰囲気変わったか?……俺に冗談で返せるようになってるじゃん。それくらい柔らかいぐらいでいいんだよクラスだったら」

そう言ってあと三十分くらいしたら三者面談だからって
私は帰る支度して挨拶した
< 27 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop