秘密の好き、先生との約束
「みんな変わらず元気だなぁ…10月には文化祭だからな、そろそろ話し合いしないとならないから今のうちに希望あるやつあるか〜?」

先生は、夏休み明けすぐのHRで私たちに文化祭の話をしてきた。
私はみんな意見を静かに聞いていた、正直私が何かやりたいっていうものもないし。
楽しそうにしてるのを眺めていたいんだ。

「黒板とかに書くとさほかのクラスにバレちまうから今からメモ用紙配るから好きなの書いて。んで俺が後で集計するよ」

先生、去年もそうやって文化祭準備から楽しそうにしてたっけ。そうやって回されたメモ用紙…当たり障りのない答えでも書いておこう。って書いたらお前はいいのかって言われそうだけど

「よし、これ集計してみんなの意見の多いものを絞ろうな。なんでみんな笑ってんだよ〜俺好きなんだよこういうの。」

文化祭、体育祭は楽しそうにしてる。
体育祭も文化祭前にあるからそっちも気合い入れるんだろうなぁ。そんな楽しそうな先生を見れるのは私にとっても幸せです。

そんなHRの後、帰りにいつものように明日の確認していたら先生が前の席に座る

「ホントいつも通り、真面目してるな〜」

「それが私ですよ、先生さっき教室出ませんでした?」

「みんなを出すいい口実、んで戻ってくれはお前はいるだろ」

先生のちゃんと会いたかった、って言う言葉。電話だけじゃ…なぁって残念がる姿、やっぱりあのカッコイイとはまた違う姿です

「思ったよりお前は普通だよなぁ…俺情ねぇ」
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