秘密の好き、先生との約束
合図のピストルの音、一斉に走り出す…
私も必死に行くけど足の速さにはかなわなくて。
借り物の紙……さ、なんて書いてある。

【教師の腕時計】

…体育祭でつけてる人。。一瞬フリーズする私でも先生たちは割と付けてるじゃんって回答になる
話しかけられそうな人を探すけど…こういう時に限ってそういう先生たちはみんなしてなかった
日高先生の姿を探すけど…い。いない?……クラスの観覧席にもいない……探すの骨折れる……

必死に探してたらその姿に気づいたのか先生から来てくれたんだ。私はよかった、って思いと
ここで先生から借りるとまた噂話のネタになるって思いと……。複雑になりながらも早く終わりたかったから

「斎藤〜何キョロキョロしてんの」

「先生の、腕時計借りたい…です。」

「俺の?俺はいいけど、って来て正解…他の人に借りてたらどうしようかと思った。」

「……私話せる人数少ないから」

「じゃあどっちにしても、俺を探してたってことでいい?」

「いいです…少しお借りします。」

ゴールして、まぁ順位はそれなりだったけど
何とか自分の出番は終わった。
あとは、クラスの人が頑張ってるところを見たり…

「先生は走るんですよね。クラス対抗の一走者目に」

「そーなんだよ…俺クラスのみんなからの期待がすごすぎてどうしようってなってるよ……」

「運動好きなんですよね?」

「好きだけどよ〜、、斎藤…俺どうすりゃいい」

私に聞かないでくださいよ、と返しながら。
こういう会話ができる…そんな喜びに浸る。
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