秘密の好き、先生との約束
体育祭も、お昼休憩になり、生徒がばらばらに食事を取っている。
私は日陰に行って遥と二人…のはずだったんだけど
遥は部活の人達に呼ばれてそっちで食べなきゃ行けないみたい。
私は1人、日陰でお弁当を開く。

「斎藤、1人か?」

突然の声にビクッとしてしまって先生は笑っていた。
まさかお昼に声掛けてくると思わなくて。
何も声を出せずに固まっていると

「斎藤?…驚きすぎじゃない???俺、そんなに驚かれちゃうの?」

「いや。まさか来ると思ってなくて」

「たまたま、西川に会ってお前が一人で飯食ってるかもって伝えてくれたんだよ。アイツ良い奴だな」

「そんなことしてたんだ…先生お昼は?」

「持ってきた、隣いいか?」

お昼。先生と並んで食べるお弁当…緊張してしまう

「お前は作って貰ったのか?」

「あ、これは自分で…です。」

「さすがだな。手作りなのか斎藤の、なんでも出来て本当にすごいわ。あ、運動以外?」

「気にしてるとこだけ強調しないでくださいよ。」

「わりい。あ、それちょーだい」

先生はひとつおかずを指して。それだよ、それって
誰か来ないか心配なんだけど…早くって

「先生ってそういうところ、強引ですね」

「いーじゃん?お前の手作りって聞いたら思わず。」

バレたら困るはずの先生が食べさせてって。。何を言ってるんだろうって…頭パンクしそう。
早くしないと誰か来ちゃうよって。先生はイタズラな笑顔…私の好きな笑顔でこっちを見てくる
反則です…自分で食べてって言おうとしたけど口開けて待ってるその姿が可愛く思えてしまって他に誰もいないか確認して…食べさせた
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