秘密の好き、先生との約束
ほんとに最高に楽しかったって先生が言うからみんなは笑ってる。本当に楽しそうな顔する先生が…可愛いなんて言うもんじゃないか…

「暑さで限界のやつもいるし俺らのクラスは閉会式後すぐ教室戻って支度して帰る!って事でいいか。閉会式の後ここでは集合しねぇから間違えんなよ〜着替えんでいいから教室な」

そんなふうに言ってくれたので少し嬉しかったり。
他にも限界というか疲れてる子も多いのが現実なんだよね…。
本当に直ぐに教室に戻って、必要事項だけ伝えて今日は解散な〜って。

「ちょっと待って忘れてた〜みんな配るからちょっと教室に居てくれ〜」

みんな口々に、何を?え、宿題とか言わない?とかそんなふうに言いながら席について
先生は教室にはいる時に持ってきたクーラーボックスから飲み物を出して配ってくれた。

「あんまり冷えてなくて申し訳ないけど。お前ら頑張ったし持って帰って。貰ったやつから解散!」

そうして、体育祭が終わった。
帰り、スマホが鳴る。そこには教室で少し待っててという言葉だった。
先生、学校にいる時に送ってくるとか…ほんと読めない人……。

「美羽、帰らないの?」

「もう少しいるよ、というかここに居てっていう…」

「あーそういうこと。2人にしてあげたいけど今2人にしたら噂どころじゃなくなるけど」

「それは私が聞きたいです…まぁ、急に送ってきたからもう少しだけ待ってみるよ」

そういうと、来るまでは一緒にいようって遥が言ってくれた。遥のお陰でいつもいられるんだって毎回実感する…。30分くらい遥と話してたら

「ごめん、待たせた…!」
< 52 / 55 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop