秘密の好き、先生との約束

2年目の春

あの日から数日、数週間って時が流れていくのはやっぱり早くて。
気づけばカレンダーは5月をさしている。

「4月に言ったけど、面談やるからな〜LHR使いたいから週1度、なるべく早く終わりたいけど人によっては話長くなるから6月終わるまでには終われるように俺も頑張るわ…まずは、青木お前からな〜」

そんなふうに先生は言って残りのみんなは課題やら予習、復習の時間とする!ってなんか可愛い人だよね。
先生が順番に面談して…ってわりとすぐ人が変わる。
これ、私の場合長くなるんだろうか、あっさりしてるのかその辺はわかんないけど。
個人面談の時間は毎週行われた。

「次、斎藤だって」

そう呼ばれた。教室を出ると先生が多目的ホールに資料広げて待っていた。
こっちこっちって、先生は呼んで…対面で話すと思ったから先生の前に座ろうとしたら

「いや、こっちだよ、斎藤。」

「ん?隣ですか?…去年たしか対面だった気が」

「去年は空き教室から持ってきた椅子と机だったろ?だからだよ。ここのホールテーブルと椅子があるから」

なんて、言って先生は私の進路調査の用紙、それから成績…その他色々出していた。

「んで、4月言ったけど……気になった専門学校とかあったか?…もう1つ。クラスで困り事はないか?」

「困り事は…特にないです、専門学校は────」

気になって去年から調べてた学校を2つ先生に教えた。
ここかぁって言いながら。この学校の卒業生もいってたはずだから資料あるかもな。って私に笑いかけてくれた
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