パパに会いたいだけなのに!
「痛くない?」
「うん……」
拓斗が優しく脚に触れる。触られたところがじんわり熱くなってる気がする。
「拓斗、ありがとう」
「何が?」
「さっき、助けてくれて」
「ああ、うん。でも当たり前だろ?」
出た、拓斗の〝当たり前〟。
「拓斗の当たり前は、全然当たり前じゃないよ」
「当たり前だよ。果音は特別だから、俺が守りたい」
ふいに、わたしの顔を見上げた拓斗と目が合った。
「拓斗、それってどういう——」
そのとき「ガラッ」っと部屋のドアが開いた。
「拓斗くん、ケガ人が出たって? 何か手伝えること——」
現れたのは、レオさんだった。
わたしは今、カツラをはずしている……なんかちょっと、マズいかも。
「え……キョウ——」
レオさんはわたしの顔を見て、目は見えないけど驚いたような顔をして〝今日〟って、なんだかよくわからないことを口にした。
「あの……」
レオさんはハッとした。
「うん……」
拓斗が優しく脚に触れる。触られたところがじんわり熱くなってる気がする。
「拓斗、ありがとう」
「何が?」
「さっき、助けてくれて」
「ああ、うん。でも当たり前だろ?」
出た、拓斗の〝当たり前〟。
「拓斗の当たり前は、全然当たり前じゃないよ」
「当たり前だよ。果音は特別だから、俺が守りたい」
ふいに、わたしの顔を見上げた拓斗と目が合った。
「拓斗、それってどういう——」
そのとき「ガラッ」っと部屋のドアが開いた。
「拓斗くん、ケガ人が出たって? 何か手伝えること——」
現れたのは、レオさんだった。
わたしは今、カツラをはずしている……なんかちょっと、マズいかも。
「え……キョウ——」
レオさんはわたしの顔を見て、目は見えないけど驚いたような顔をして〝今日〟って、なんだかよくわからないことを口にした。
「あの……」
レオさんはハッとした。