久遠の花~blood rose~【完】

第3章 空言記憶 ―Memorry of previous life ―


 予想外の事態が起きた。
 今世での私と言う記憶が消え、始まりに戻ろうとしていた。



 この器で――果たしてどこまで。



 迷っている暇はない。
 まだ彼らが居るのであれば、力を貸してもらえばいい。



 けれど…消えるための力を、彼らは貸してくれるだろうか?


< 116 / 208 >

この作品をシェア

pagetop