好きになんてならない
「私の方こそごめんなさい。
痛い所はない?」






朝クラスの女の子が言っていた背が高くて顔立ちも綺麗という言葉を思い出す。






スラッとしたスタイルに、二重だけど切れ長な目、鼻筋も通ってて、薄い唇。





たくさんの人に聞いても過半数以上の人がイケメンと言うだろう。






「…はい、大丈夫です。」






初めて間近で見た‪”‬宮下君‪”‬は思ってた以上に顔が整ってた。





でも…





「それなら良かった。
これからはお互い気をつけようね。」






だからと言って興味が湧く訳でも、特別な感情が生まれるわけでもない。







「怜菜、教室戻ろう」






視線を怜菜に移して拾ってもらった袋を貰う。







「えっ…あ、うん!」






宮下君と、隣にもう1人友達がいてその横を私達は通り過ぎて教室に戻った。


















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