好きになんてならない

「あ〜彼女ほし〜!!」






購買に向かう途中で涼が少しデカめの声で言う。







「普通にお前なら出来るだろ。


てかつい最近付き合った彼女はどうしたんだよ?」







涼は俺から見てもかっこいいし、よく女の子から告白だってされてる。



なんなら相当な理由がない限り誰でもウェルカム状態だ。





「最近付き合った子はチャラいのは無理って振られた〜。


なんかこう心が燃え上がるようなキュンキュンする恋愛してみたくねー??」






振られたとは思えないくらいケロッとしてる。






そういう俺も真剣な恋愛はまともにした事ないせいで涼の言う燃え上がる恋愛に興味が無いわけじゃない。







「そういや周って3年の高嶺の花知ってる?」








実際に見た事は無いけど男達が騒いでるから噂はよく耳にする。







「実際見た事ないけど聞いた事あるくらい。」







黒髪ロングで色白な美人ってくらいの情報だけど。










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