天使と悪魔の学園へ、ようこそ! ~男装地味子の絶対バレてはいけないヒミツ♥~
◆ ◆ ◆
生徒たちが続々と寮に帰っていく。
でも、東条くんと京極くんの足は違う建物に向かっているみたい。
いつまでこの捕らわれた宇宙人みたいな感じでいなければならないのか。
「きゃー! 東条様よ!」
「京極様も! こっち向いてー!」
歩いているだけでこの黄色い声。
入学初日でこの人気。
天使と悪魔界って一体どうなってるの?
「あー、めんどうくせぇ」
ぼそりと東条くんが言ったのが聞こえた。
ええ、聞こえてます、私にはバッチリと。
それからきゃーきゃー言われながら、綺麗で大きな建物に入っていく。
なんか西洋の博物館みたいな立派な建物なんですけど、ここはなんなんですか?
入口には黒服の方々みたいのが立ってたんですけど?
「おー、もう来てたか」
中に入ると広くて綺麗なエントランスがあって、高級ホテルのラウンジみたいにソファとテーブルが置かれていた。
そこに優雅に座っていたのが、天使組であり生徒会書記と補助である西園寺くんと伊集院くん。
――ん?
「僕たちのクラスはスムーズに説明が終わったからね」
西園寺くんが立ち上がって、私たちの前に立つ。
「もしかして、その子が例の?」
伊集院くんもこっちに来て、私のことを見た。
近くで見ても目がまん丸で可愛い顔をしている。
って、例のって、なに?
「ああ、こいつが俺たちの親衛隊隊長だ」
東条くんが私を前に出した。
ああ、それのことですね。形だけですよね?
そう思うけど、なんか今はしゃべったらいけない気がして、私は口を堅く閉じた。
「まさか、今年は一人とはね」
優雅な動きで西園寺くんが私をまじまじと見る。
そんなに見ても、何も変わりはしないんですけど。
私が分身したりとかもないんですけど。
やっぱり一人っておかしいですよね?
「加賀美のやろうが決めたんだから仕方ないだろ」
呆れたように東条くんが溜息を吐いた。
「まあ、いいじゃん? 早く部屋割り決めようぜ」
京極くんが言って、四人の視線が集まる。
え?
「誰が、こいつと同じ部屋になるか……」
東条くんの言葉で理解する。
私、もしかして、この豪華な寮でこの四人と暮らすんですか?
生徒たちが続々と寮に帰っていく。
でも、東条くんと京極くんの足は違う建物に向かっているみたい。
いつまでこの捕らわれた宇宙人みたいな感じでいなければならないのか。
「きゃー! 東条様よ!」
「京極様も! こっち向いてー!」
歩いているだけでこの黄色い声。
入学初日でこの人気。
天使と悪魔界って一体どうなってるの?
「あー、めんどうくせぇ」
ぼそりと東条くんが言ったのが聞こえた。
ええ、聞こえてます、私にはバッチリと。
それからきゃーきゃー言われながら、綺麗で大きな建物に入っていく。
なんか西洋の博物館みたいな立派な建物なんですけど、ここはなんなんですか?
入口には黒服の方々みたいのが立ってたんですけど?
「おー、もう来てたか」
中に入ると広くて綺麗なエントランスがあって、高級ホテルのラウンジみたいにソファとテーブルが置かれていた。
そこに優雅に座っていたのが、天使組であり生徒会書記と補助である西園寺くんと伊集院くん。
――ん?
「僕たちのクラスはスムーズに説明が終わったからね」
西園寺くんが立ち上がって、私たちの前に立つ。
「もしかして、その子が例の?」
伊集院くんもこっちに来て、私のことを見た。
近くで見ても目がまん丸で可愛い顔をしている。
って、例のって、なに?
「ああ、こいつが俺たちの親衛隊隊長だ」
東条くんが私を前に出した。
ああ、それのことですね。形だけですよね?
そう思うけど、なんか今はしゃべったらいけない気がして、私は口を堅く閉じた。
「まさか、今年は一人とはね」
優雅な動きで西園寺くんが私をまじまじと見る。
そんなに見ても、何も変わりはしないんですけど。
私が分身したりとかもないんですけど。
やっぱり一人っておかしいですよね?
「加賀美のやろうが決めたんだから仕方ないだろ」
呆れたように東条くんが溜息を吐いた。
「まあ、いいじゃん? 早く部屋割り決めようぜ」
京極くんが言って、四人の視線が集まる。
え?
「誰が、こいつと同じ部屋になるか……」
東条くんの言葉で理解する。
私、もしかして、この豪華な寮でこの四人と暮らすんですか?