天使と悪魔の学園へ、ようこそ! ~男装地味子の絶対バレてはいけないヒミツ♥~
「えっと、ありがとうございます……」
起き上がって、とりあえず頭を下げる。
人に挨拶とかお礼とか謝罪とかちゃんと言えるのは良い子だって教育されてるんで、私。
「にしても、お前、そんなんでよく今まで生きてきたな」
枕に寄りかかりながら、東条くんはふっと鼻で笑った。
「はい?」
「いち悪魔だったら誰かに近寄られた瞬間、気配で目覚めるだろ」
悪魔界って、そんなに厳しい世界なの?
気付かなかったら、もしかして殺されてる?
「俺、殺気にしか反応しない訓練受けてるんで」
強者感を出すためにさらっと言った。
さすがの生徒会長様でも、こう言っておけば私のことを怪しまないでしょう。
「殺気って――」
――え?
東条くんの漆黒の瞳が赤く光った気がして、気付くと私はベッドに押し倒されていた。
「こういうことか?」
私の首元を強く掴んで、東条くんが冷たい笑みを浮かべる。
――ひぃぃぃぃ! すみません、調子乗りました!
ここで何かを言ったら、人間としてビビってるってバレてしまうから、私はぐっとこらえた。
それにしても、すごい殺気だ。素人の私でも分かる。人を動けないようにする圧がある。
「動じないか、面白い。遅刻するぞ? 支度しろ」
生徒会長様の勘違いですが、どうやら、今朝の私は赦されたようです。
起き上がって、とりあえず頭を下げる。
人に挨拶とかお礼とか謝罪とかちゃんと言えるのは良い子だって教育されてるんで、私。
「にしても、お前、そんなんでよく今まで生きてきたな」
枕に寄りかかりながら、東条くんはふっと鼻で笑った。
「はい?」
「いち悪魔だったら誰かに近寄られた瞬間、気配で目覚めるだろ」
悪魔界って、そんなに厳しい世界なの?
気付かなかったら、もしかして殺されてる?
「俺、殺気にしか反応しない訓練受けてるんで」
強者感を出すためにさらっと言った。
さすがの生徒会長様でも、こう言っておけば私のことを怪しまないでしょう。
「殺気って――」
――え?
東条くんの漆黒の瞳が赤く光った気がして、気付くと私はベッドに押し倒されていた。
「こういうことか?」
私の首元を強く掴んで、東条くんが冷たい笑みを浮かべる。
――ひぃぃぃぃ! すみません、調子乗りました!
ここで何かを言ったら、人間としてビビってるってバレてしまうから、私はぐっとこらえた。
それにしても、すごい殺気だ。素人の私でも分かる。人を動けないようにする圧がある。
「動じないか、面白い。遅刻するぞ? 支度しろ」
生徒会長様の勘違いですが、どうやら、今朝の私は赦されたようです。