天使と悪魔の学園へ、ようこそ! ~男装地味子の絶対バレてはいけないヒミツ♥~
この後、どんどん見たこともないような料理が出てきて、緊張で味なんか分からないだろうと思ったけど、食べてみたら美味しくて、ほっぺがふにゃふにゃになった。
最後に出てきたケーキの盛り合わせなんて、いまの自分が男子であることを忘れて堪能してしまった。男の子って、甘いもの苦手な子多いのに、私はやってしまった。
「甘いものを喜んでくれたみたいで、僕は嬉しかったよ」
西園寺くんは甘いものが好きらしい。
だったら、私甘いもの好きで良かったかな。
「美味しかったです。ごちそうさまでした」
私の言葉に西園寺くんは静かに頷いて、中堂さんのほうを向いた。
「中堂さん、お疲れさまでした」
「はい、坊ちゃん」
――喋った。
私はぺこっと頭を下げて去っていく中堂さんを暫く見つめてしまっていた。
「中堂ばっかり見てないで、僕のことも見てもらっていいかな?」
「へ?」
いつの間にか、私の横に移動していた西園寺くんが王子様みたいに片膝をついて、こちらを見上げていた。
――ちょっと拗ねながらもすごいキラキラしてる! もう逆に目が痛い!
「お風呂、一緒に入るかい?」
「は? い、いえ、遠慮しておきます」
完全なる不意打ちだ。
お風呂タイムは好きですけど、ここは拒否させていただきます。
「いいじゃないか、男同士だし、恥ずかしがることはないだろう?」
首を傾げながらそんな風に言うなんてあざと天使過ぎます。
でも、まずいんですって! 女なんですって! 私!
「西園寺くんの裸を見るなんて、恐れ多いです! 目が取れてしまいます!」
私は両目を両手で隠しながら大きな声で言った。
いや、もうどうにでもなれ、くらいの勢いで言った。
「そう、そんなに言うなら仕方ないね。僕のこと、そんな神々しいものだと思ってくれてるんだ。ありがとうね」
あー、なんか逆に喜ばせてしまったみたいです。
でも、諦めてくれたからよしとします。
そして、西園寺くんは先にお風呂に入っていきました。
最後に出てきたケーキの盛り合わせなんて、いまの自分が男子であることを忘れて堪能してしまった。男の子って、甘いもの苦手な子多いのに、私はやってしまった。
「甘いものを喜んでくれたみたいで、僕は嬉しかったよ」
西園寺くんは甘いものが好きらしい。
だったら、私甘いもの好きで良かったかな。
「美味しかったです。ごちそうさまでした」
私の言葉に西園寺くんは静かに頷いて、中堂さんのほうを向いた。
「中堂さん、お疲れさまでした」
「はい、坊ちゃん」
――喋った。
私はぺこっと頭を下げて去っていく中堂さんを暫く見つめてしまっていた。
「中堂ばっかり見てないで、僕のことも見てもらっていいかな?」
「へ?」
いつの間にか、私の横に移動していた西園寺くんが王子様みたいに片膝をついて、こちらを見上げていた。
――ちょっと拗ねながらもすごいキラキラしてる! もう逆に目が痛い!
「お風呂、一緒に入るかい?」
「は? い、いえ、遠慮しておきます」
完全なる不意打ちだ。
お風呂タイムは好きですけど、ここは拒否させていただきます。
「いいじゃないか、男同士だし、恥ずかしがることはないだろう?」
首を傾げながらそんな風に言うなんてあざと天使過ぎます。
でも、まずいんですって! 女なんですって! 私!
「西園寺くんの裸を見るなんて、恐れ多いです! 目が取れてしまいます!」
私は両目を両手で隠しながら大きな声で言った。
いや、もうどうにでもなれ、くらいの勢いで言った。
「そう、そんなに言うなら仕方ないね。僕のこと、そんな神々しいものだと思ってくれてるんだ。ありがとうね」
あー、なんか逆に喜ばせてしまったみたいです。
でも、諦めてくれたからよしとします。
そして、西園寺くんは先にお風呂に入っていきました。