天使と悪魔の学園へ、ようこそ! ~男装地味子の絶対バレてはいけないヒミツ♥~
◆ ◆ ◆
「もうお腹いっぱいで動けません」
灯くんの部屋に入った瞬間、私は食後に一番やってはいけないこと、すぐ横になる、をしてしまった。
ソファに横向きに寝転がって、満腹の幸福をかみ締める。
「雪ちゃん」
後ろから灯くんの声が聞こえて、ハッとなる。
しまった、忘れてたけどさっきのは最後の晩餐だったんだ。
きっと、私はいまからサンドバッグにされる。
だって、あんなに東条くんと灯くんバチバチしてたもん。
そろりと上を向くと、こちらを覗き込む灯くんと目が合った。
影になってて、怖い。
私いま、ちゃんと普通の顔できてる?
お、男だからって乱暴にされたりしないですよね?
東条くんみたいに殺気を私にぶつけてきたり……
「ひょぇ!」
灯くんに背もたれ側からガバッと覆い被さるようにされて、私は限界オタクみたいな悲鳴を出した。
「今夜はボクとお揃いのパジャマ着ない?」
よく見ると、そう言う灯くんの手にはパステルカラーな水色と紫色のクマのパジャマがあった。
――あ、パジャマか。
「ありがとうございます、着ま――」
「ねえ、さっきから思ってたんだけど、雪ちゃん、なんで怯えてるの?」
起き上がってパジャマを受け取ろうとしたら、するりと横に灯くんが滑り込んできて、ソファに隣同士で座る形になった。金色の瞳が不思議そうに私を見つめてくる。
怯えてるのバレてる……!
「もうお腹いっぱいで動けません」
灯くんの部屋に入った瞬間、私は食後に一番やってはいけないこと、すぐ横になる、をしてしまった。
ソファに横向きに寝転がって、満腹の幸福をかみ締める。
「雪ちゃん」
後ろから灯くんの声が聞こえて、ハッとなる。
しまった、忘れてたけどさっきのは最後の晩餐だったんだ。
きっと、私はいまからサンドバッグにされる。
だって、あんなに東条くんと灯くんバチバチしてたもん。
そろりと上を向くと、こちらを覗き込む灯くんと目が合った。
影になってて、怖い。
私いま、ちゃんと普通の顔できてる?
お、男だからって乱暴にされたりしないですよね?
東条くんみたいに殺気を私にぶつけてきたり……
「ひょぇ!」
灯くんに背もたれ側からガバッと覆い被さるようにされて、私は限界オタクみたいな悲鳴を出した。
「今夜はボクとお揃いのパジャマ着ない?」
よく見ると、そう言う灯くんの手にはパステルカラーな水色と紫色のクマのパジャマがあった。
――あ、パジャマか。
「ありがとうございます、着ま――」
「ねえ、さっきから思ってたんだけど、雪ちゃん、なんで怯えてるの?」
起き上がってパジャマを受け取ろうとしたら、するりと横に灯くんが滑り込んできて、ソファに隣同士で座る形になった。金色の瞳が不思議そうに私を見つめてくる。
怯えてるのバレてる……!