天使と悪魔の学園へ、ようこそ! ~男装地味子の絶対バレてはいけないヒミツ♥~
まあ、これはただのオリエンテーションだし、一人でとりあえずこなして一日が終わればいいんだよね。
まずは謎解きハイキングをするために知らないグループの後ろにくっついて行って……と思ったけど、私はふと気付いてしまった。
天使組のどこかの組の女の子も一人だけペアが組めなくて、みんなから少し離れたところでもじもじしてる。
そっか、まだ入学してそんなに経ってないから、クラスに馴染めてない子が他にいても不思議じゃないよね。
いま、私、男装してるし、生徒会の親衛隊やってるから、友達とか作れないかな……。
声掛けたら、迷惑かな?
「あの、一人ですか?」
――だぁああ、声を掛けてしまった。
一人でいいと思っておきながら、堪えきれなくなって突撃してしまった。
「え?」
こちらを向いて、肩くらいまでのツヤツヤ水色ボブが揺れる。
髪のエンジェルリングが美しい。
金色の瞳も綺麗だし、涙ぼくろが同い歳とは思えないくらい大人っぽかった。
もしかして、この子、私とは違って美し過ぎて浮いているだけじゃ?
「えっと、ペアがいなかったら一緒にと思って……」
そこまで言って、戸惑われていることに気付いて
「あ、ごめんなさい、俺なんか、目立って嫌ですよね」
と私は付け足した。
まずは謎解きハイキングをするために知らないグループの後ろにくっついて行って……と思ったけど、私はふと気付いてしまった。
天使組のどこかの組の女の子も一人だけペアが組めなくて、みんなから少し離れたところでもじもじしてる。
そっか、まだ入学してそんなに経ってないから、クラスに馴染めてない子が他にいても不思議じゃないよね。
いま、私、男装してるし、生徒会の親衛隊やってるから、友達とか作れないかな……。
声掛けたら、迷惑かな?
「あの、一人ですか?」
――だぁああ、声を掛けてしまった。
一人でいいと思っておきながら、堪えきれなくなって突撃してしまった。
「え?」
こちらを向いて、肩くらいまでのツヤツヤ水色ボブが揺れる。
髪のエンジェルリングが美しい。
金色の瞳も綺麗だし、涙ぼくろが同い歳とは思えないくらい大人っぽかった。
もしかして、この子、私とは違って美し過ぎて浮いているだけじゃ?
「えっと、ペアがいなかったら一緒にと思って……」
そこまで言って、戸惑われていることに気付いて
「あ、ごめんなさい、俺なんか、目立って嫌ですよね」
と私は付け足した。