天使と悪魔の学園へ、ようこそ! ~男装地味子の絶対バレてはいけないヒミツ♥~
◆ ◆ ◆
「雪ちゃん、これ、取り返しておいたよ。あの子がこれ羽織って帰って来たの見て、ボクは震えたよ」
生徒会の連絡網はすごい。
広場に戻ると、どうやったのか灯くんが私のジャージを取り戻しておいてくれていた。
「……ありがとうございます、灯くん」
手渡されて、じーんとなる。
今夜は灯くんとお揃いのパジャマを着よう。
「あいつ、悪魔組のやつだったぜ。天使組のやつ脅してジャージ借りて、ウイッグとカラコンまでして雪のこと騙したんだ。あとで絶対制裁を与えてやる。大丈夫だからな? 雪」
仁王立ちで闇くんが私に報告してくれる。
「闇くん、調べてくれたんですか……」
大丈夫、と言ってくれて、じーんときた。
今度、どこかに行くときは絶対闇くんを頼ろう。
「誰かを一人にしておけない、っていう君の優しさにつけ込むなんて、ほんと悪魔は野蛮だね」
光くんの天使の微笑みがすごく温かかった。
「優しいです、光くん」
頭を優しく撫でられて、じーんとくる。
今後、泣きたくなったら光くんのところに行こうと決めた。
「おい、ここにも悪魔三人いるぞ」
晩くんは不機嫌そうな顔で自分と闇くんと私を差した。
「ふふっ」
こんなときに笑っちゃいけないと思ったけど、思わず、笑ってしまった。
私もちゃんと仲間に入れてくれるんだ。
――晩くん、私の正体を隠してくれてありがとう……。
「あの……、みなさん、すみませんでした。俺なんかでも、素直に普通に友達が出来ると思ってました」
改めて口にして考えると落ち込む。
私なんかにはやっぱり友達作りは難しかったんだ。
「雪ちゃん、これ、取り返しておいたよ。あの子がこれ羽織って帰って来たの見て、ボクは震えたよ」
生徒会の連絡網はすごい。
広場に戻ると、どうやったのか灯くんが私のジャージを取り戻しておいてくれていた。
「……ありがとうございます、灯くん」
手渡されて、じーんとなる。
今夜は灯くんとお揃いのパジャマを着よう。
「あいつ、悪魔組のやつだったぜ。天使組のやつ脅してジャージ借りて、ウイッグとカラコンまでして雪のこと騙したんだ。あとで絶対制裁を与えてやる。大丈夫だからな? 雪」
仁王立ちで闇くんが私に報告してくれる。
「闇くん、調べてくれたんですか……」
大丈夫、と言ってくれて、じーんときた。
今度、どこかに行くときは絶対闇くんを頼ろう。
「誰かを一人にしておけない、っていう君の優しさにつけ込むなんて、ほんと悪魔は野蛮だね」
光くんの天使の微笑みがすごく温かかった。
「優しいです、光くん」
頭を優しく撫でられて、じーんとくる。
今後、泣きたくなったら光くんのところに行こうと決めた。
「おい、ここにも悪魔三人いるぞ」
晩くんは不機嫌そうな顔で自分と闇くんと私を差した。
「ふふっ」
こんなときに笑っちゃいけないと思ったけど、思わず、笑ってしまった。
私もちゃんと仲間に入れてくれるんだ。
――晩くん、私の正体を隠してくれてありがとう……。
「あの……、みなさん、すみませんでした。俺なんかでも、素直に普通に友達が出来ると思ってました」
改めて口にして考えると落ち込む。
私なんかにはやっぱり友達作りは難しかったんだ。