天使と悪魔の学園へ、ようこそ! ~男装地味子の絶対バレてはいけないヒミツ♥~
「雪、俺、もう友達なんだけど」
「え?」

 闇くんに唖然とした顔をされて、私は首を傾げた。

「雪ちゃん、ボクは友達以上も歓迎」
「へ?」

 灯くんから積極的な発言をされて目がまん丸になる。

「雪くん、僕も君を愛してるよ」
「ふぇ?」

 光くんにはウインクと共に熱い告白をされて逆に驚かせられた。

「晩は?」

 闇くんが晩くんに尋ねる。

「……ふんっ、二度は言わねぇよ」

 クールに吐き捨てる晩くん。

「え? 二人切りのときに何か言ったのかい?」

 光くんがめずらしく晩くんに詰め寄る。

「雪ちゃん、何言われたの?」

 灯くんが心配そうな顔で私の両肩を掴んで、聞いてきた。

「言ったらどうなるか分かってるよな?」
「……はい」

 晩くんの圧を受けて、黙る私。
 到底言えないです。
 人間だってバラされます。

「なになに?」

 闇くんが好奇心旺盛な感じで私と晩くんの顔を交互に見る。

「……内緒です」

 そう小さく言いながら私はふっと笑った。
 
 結局、私にとってここが一番居心地がいい場所なんだ。
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