天使と悪魔の学園へ、ようこそ! ~男装地味子の絶対バレてはいけないヒミツ♥~
寮に戻ってみたら、私の部屋の扉の横に黒いスーツを着たとある人物が立っていた。
相変わらず厳つい顔で誰も寄せ付けないようなオーラを纏っている。
「中堂さん……」
私が名前を呼ぶと、光くんの専属シェフである中堂さんは人差し指を自分の唇に当てて、静かにするようにとジェスチャーをした。
それから黙って、チラッと私の部屋の扉に視線を送る。
正確にはノブだけど。
そこには小鳥の描かれた可愛らしい保冷バッグがかかっていて、中堂さんはこれを届けて見張っててくれたんだ、と思った。
しっ、と言われたから、ありがとうございますも何も言えなかったけど、中堂さんは私をじっと見て、静かに帰っていった。
『僕は甘いものが好きな君が好きだ』
ノブにかけられていた保冷バッグには光くんからの手紙とカラフルなマカロンが入っていた。
扉の下には白い箱も置いてあって
『ボクとお揃いの新しいパジャマだよ』
中から出てきたのは、灯くんからの手紙と胸元に大きなハートマークのある水色のパジャマだった。
――光くん、灯くん……、関わっちゃいけないのに、みんなに会いたくなるなぁ。
「甘い……」
寮の部屋で私は一口ピンク色のマカロンをかじって、呟いた。
相変わらず厳つい顔で誰も寄せ付けないようなオーラを纏っている。
「中堂さん……」
私が名前を呼ぶと、光くんの専属シェフである中堂さんは人差し指を自分の唇に当てて、静かにするようにとジェスチャーをした。
それから黙って、チラッと私の部屋の扉に視線を送る。
正確にはノブだけど。
そこには小鳥の描かれた可愛らしい保冷バッグがかかっていて、中堂さんはこれを届けて見張っててくれたんだ、と思った。
しっ、と言われたから、ありがとうございますも何も言えなかったけど、中堂さんは私をじっと見て、静かに帰っていった。
『僕は甘いものが好きな君が好きだ』
ノブにかけられていた保冷バッグには光くんからの手紙とカラフルなマカロンが入っていた。
扉の下には白い箱も置いてあって
『ボクとお揃いの新しいパジャマだよ』
中から出てきたのは、灯くんからの手紙と胸元に大きなハートマークのある水色のパジャマだった。
――光くん、灯くん……、関わっちゃいけないのに、みんなに会いたくなるなぁ。
「甘い……」
寮の部屋で私は一口ピンク色のマカロンをかじって、呟いた。