日当たりのいいお隣さん
美月「……瑠姫」

瑠姫「う、うん」


首筋に顔を埋めてくる美月。


瑠姫「ひゃっ……!?」

美月「ごめん、キスした」
  (瑠姫、そんな声出せんだ)

瑠姫「も、もうやめてよびっくりしたじゃん!くっつくのお終い!」


バッと美月から離れた瑠姫。


瑠姫(はぁぁ……私、どうしちゃったの?)

瑠姫「み、みーくんは余裕そうだね」

美月「いや……瑠姫の反応が予想外で驚いてるだけ」

瑠姫「あはは、そっか」

美月「いつもみたいにキスしたら?」

瑠姫「いつもって、まだ一回しかしてないよ?」

美月「……じゃあ、2回目する?」


立ち上がって瑠姫に近づく美月。

少し後ずさる瑠姫の頬を包み込む。


美月「はい、自分からしてみて」

瑠姫「っ〜……!!ほ、ほっぺ触られてたらできないから!!」

美月「……確かに」

瑠姫「もういい、私勉強する」

美月「残念」


学校のカバンからノートを取り出して、勉強し始めた瑠姫。


そんな瑠姫を、隣でうつ伏せながらじーっと見つめる。

瑠姫「……みーくん、見ないでって言ったよね?」

美月「今は誰もいないから」

瑠姫「ふーん」


美月(瑠姫って意外と真面目だよなぁ)

瑠姫「みーくんって意外と不真面目だよね」

美月「まあ」

瑠姫「私はズボラで、みーくんは几帳面。真面目と不真面目。金持ちと平凡」

美月「あと、チビとデカい」

瑠姫「……確かに。身長高いの羨ましいな」

美月「そうか?色んなところに頭打ってめんどいけど」

瑠姫「私もチビって言うほど小さくないけどさ。スタイルいい人憧れる」

美月「瑠姫はかわいい系って言うより美人だもんな」

瑠姫「そうそう」


淡々と会話を続ける。


瑠姫(……あれ、なんか心地いい)

瑠姫(今まで付き合った人とも、瑞希くんとも違う)

美月「……スー……スー……」

瑠姫(みーくん寝ちゃった。……おやすみ、かわいいみーくん)

ちゅっと美月に口付けた。


美月←寝たふりかましてた。

< 26 / 34 >

この作品をシェア

pagetop