日当たりのいいお隣さん
瑠姫「買ってきていい?」

美月「うん。俺が買おうか?」

瑠姫「ううん!お小遣いあるから大丈夫〜」

美月「わかった。俺も買いたいものあるから、終わったらここで待ち合わせ」

瑠姫「はーい」


一時解散。


瑠姫が戻ってくると。


ちょうどフライパンっぽいものを買っている美月がこちらに向かっていた。

そしてどこからか、だらけオオカミのぬいぐるみを取り出す。

黒と白の小さなマスコットだ。


美月「これあげる」

瑠姫「えー!ありがとう!おそろいだね」

美月「あ、ああ」

瑠姫「みーくんお揃いとか好きなんだね?」

美月「瑠姫とだからだ」

瑠姫「!そっか」

?「……あれ。瑠姫?」

瑠姫「……?み、瑞希くん?」

瑞希「久しぶりだね。……隣の人は彼氏?」

美月「……そうですけど」
 (東 瑞希か……)


ふわふわの茶髪に気だるげな目をしている背の高い一個上の先輩だ。


美月「すいません、急いでるんで」


瑠姫の手を引いて歩き始める美月。

だけど、後ろからも瑞希に腕を掴まれた瑠姫。


瑞希「待って瑠姫」

瑠姫「な、なぁに」

瑞希「……より戻したいって言ったら、どうする?」




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