日当たりのいいお隣さん
瑠姫(……でも、どうしたらいいの?)

瑠姫 私は、みーくん(未来)を見るふりして、いつでも瑞希くん(過去)を見ているのかもしれない。


美月たちの方へ戻った。


瑠姫「……み、瑞希くん」

瑞希「なぁに?瑠姫」

美月「……」

瑠姫「私、わかんない……まだ瑞希くんのこと思い出すし、考えちゃうけど……みーくんといると、すごく幸せな気持ちになれるの。こう、なんていうか安心するんだ」

瑠姫「でも、瑞希くんといるといつも不安を感じるの。満足してるはずなのに、本当にこれでいいのかって……だから、瑞希くんのこと嫌いじゃないけど、今はみーくんといたい」

美月「瑠姫……」

瑠姫「だから、ごめん。今日はもう行くね」


美月の手を取って、帰って行った。



○次の日

◇朝8時


美月「おはよう瑠姫」

瑠姫「おはよう。……ごめん、今日先に行くね」


玄関の前で会うも、そう言って瑠姫は行ってしまった。


○教室


その後も、瑠姫は美月を避けていた。


梨々香「瑠姫」

瑠姫「なぁに?」

梨々香「なぁに?じゃないわよ!!なんかあったでしょ?」

愛菜「そうだよ、なんかげっそりしてる」

瑠姫「……瑞希くんにより戻そうって言われた」

梨々香・愛菜「はぁ!?」

梨々香「それで、戻したの?」

瑠姫「……うーん、ちょっと前なら多分戻してた」

愛菜「って、ことは、黒瀬くんを選んだのね」

瑠姫「うん。自分でもよくわかんないんだけどさ……みーくんといる方が、心地いいなって思って」

梨々香「瑠姫、それ恋よ。恋しちゃってるわ!!

瑠姫「やっぱ、そうだよねぇ……」

愛菜「ちゃんと伝えた?私も好きだって」

瑠姫「ううん、言ってない」

梨々香「ほら、言わないと——」

美月「……瑠姫」

瑠姫「わっ、みーくん」

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