日当たりのいいお隣さん
第二話
○瑠姫の家(マンションの一室)
◇朝


瑠姫「ふぁ〜……」

瑠姫(昨日はやばいと思ったけど……あれ以来話さなかったし、もう飽きられちゃったかな)


散らかった部屋の中、ゴロゴロと転がる瑠姫。


瑠姫「あー……一人暮らし最高!チョコ食べちゃお〜」


ピーンポーン。


インターホンがなり、ダボダボの服とパンツ一枚の状態のまま出た瑠姫。


瑠姫「はーい」


ガチャ


美月「……おはよう、“瑠姫”」

瑠姫「お、おおお、おはよ……?黒瀬くん、どうしたの……?そんな荷物持って……?」

美月「瑠姫の部屋の隣に越してきた。これからよろしくな」

手を差し出されて、握手する。


瑠姫「う、うん……?」

美月「……で、これなに?」

瑠姫「え?」

美月「汚ねぇ部屋にその格好……高嶺の花がこんなにだらしなかったとはね」

瑠姫「あはは、じゃあ別れる?」

美月「……上等だよ、そんなキミごと愛してるやる」

瑠姫「はぇっ……?」

美月「まずは片付けからだ。服着てこい。その間に荷物置いてくる」

瑠姫「え!いやちょっと待ってよ!!」


玄関の扉をバンッと閉められてしまった。

瑠姫「……詰んだ……」
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