赤い糸を離してくれない
「あ、えっと……私は……」
正直1番最初に選ぶのは苦手だ。

お菓子とかもどれか好きに選べても1番最後に余ったやつを選んでいた。

もし私が選んだものが他に欲しい人がいるかも知れないとか考えてしまって選ぶことが出来ない。


「……私は嫌いなものが無いので……葉月さんお客さんなので先に選んで下さい」

折角葉月さんが譲ってくれたけど私は断ってしまった。
感じ悪かったかな……でも本当に選べない。

葉月さんがこの中で一番好きなものが分からないから余計に選べなかった。


「雫、1番最初に選んでいいよ。雫に食べて欲しくて凄く悩んで選んでたから」

お兄ちゃんが優しく笑いながら言った。


私の為に……?
私は葉月さんを見ると頬を染めて照れている顔をしていた。


か、可愛い……!破壊力が凄い……!
綺麗なのに可愛いも持ち合わせてるなんて凄すぎる……!
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