赤い糸を離してくれない
「……分かった。律人の隣のマンションに住む」
私は渋々同意した。


「でもこの家も雫の家だからいつでも帰ってきていいからな。お兄ちゃんも葉月さんも大歓迎だ!」

「うんありがとう」


こうして私は高校から一人暮らしする事になった。


その後はケーキを食べながらお兄ちゃんと葉月さんの事とかたわいの無い話をした。


お兄ちゃんは葉月さんを家まで送ってくると言って家を出た。


私と律人はまた私の部屋に移動した。
私はいつも通りスケッチブックを取り出して絵を描いていた。
< 32 / 60 >

この作品をシェア

pagetop