赤い糸を離してくれない
保健室に行く廊下で雫が「大丈夫?」と聞いてきた。
「何?ダサいと思ってるんだろ。心配するふりするなよ。馬鹿にしてるくせに」
俺は完全なる八つ当たりをした。
「思ってないよ。だって律人……」
「下の名前で呼ぶなよ」
俺は食い気味に言った。
本当に子供で最低なことをしていた。
「ご、ごめんなさい。でも馬鹿になんてしてない。水瀬くんピアノ頑張ってるの知ってるから。指ケガ早く治ると良いなって思って……」
雫は俯きながら言った。
こんな八つ当たりしてるのに怒るどころか心配している。
「何?ダサいと思ってるんだろ。心配するふりするなよ。馬鹿にしてるくせに」
俺は完全なる八つ当たりをした。
「思ってないよ。だって律人……」
「下の名前で呼ぶなよ」
俺は食い気味に言った。
本当に子供で最低なことをしていた。
「ご、ごめんなさい。でも馬鹿になんてしてない。水瀬くんピアノ頑張ってるの知ってるから。指ケガ早く治ると良いなって思って……」
雫は俯きながら言った。
こんな八つ当たりしてるのに怒るどころか心配している。